さっぽろ雪まつり 公式WEB

さっぽろ雪まつり70回記念プロジェクト

大通会場(12丁目)

布袋さま雪像

さっぽろ雪まつりは、旧小樽市立北手宮小学校で開かれていた「雪まつり」がルーツの一つになっています。第70回さっぽろ雪まつりでは、旧北手宮小学校の第1回雪まつりで作られた「七福神の布袋さま」を大通会場12丁目に再現します。

制作準備 制作1日目 制作2日目(完成)

~雪にまつらふ~

当時の北手宮尋常小学校校長・高山喜市郎さん(秋田県出身)の発案で、1935年(昭和10)2月24日、第1回雪まつりが開かれました。「雪まつり」の名称は、昭和8年頃、高山さんが「まつらふ」(随順する)という古語を典拠にして名づけたものです。 (*2)(*3)(*5)

北手宮小学校の第1回雪まつりで作られた高さ8メートルの布袋さま 1935年2月24日撮影(小樽市総合博物館提供)

高山さんは「雪国の子は雪を恐れず、軽んぜず、まして克服等と言う言葉を用いず、雪を友とし、たたえ、まつっていこう」(*3)と励ましていたといいます。児童・教員が1カ月以上かけ(*4)雪像5基を制作し、それを背景にスキー体操、スキー競技会、雪戦会や赤心(*6) (*7)などが行われました。雪像づくりは「北国にのみ恵まれた豊富な雪を素材として、一つの芸術的な塑像を製作する仕事」という理念が込められ、当初「雪手芸品」と呼ばれていました。(*6)

その後、雪像作りは小樽市内の小学校へ、そして「さっぽろ雪まつり」をはじめ北海道内の雪像作りへと広がっていきました。

旧北手宮小学校では、戦時中も含めほぼ毎年2月に雪まつりを開催し続けていましたが、同校の閉校に伴い、2016年(平成28)で終了しました。

第70回さっぽろ雪まつりでは、旧北手小学校の第1回まつり(1935年(昭和10))で製作された「七福神の布袋さま」を高さ2メートル、幅4メートル(台座を除く)で再現します。

【参考資料】 (*1)北海道新聞『さっぽろ雪まつりの「起源」に幕』(平成28年1月24日朝刊16p32)、 (*2) 山田真理子「北手宮小学校の学校経営と『雪まつり』-『郷土教育運動』との関係に留意して―」(『小樽市総合博物館紀要』第31号、 平成30年3月20日 序文)」、(*3)北海道新聞「人物散歩」(平成20年7月16日朝刊小樽・後志版p26)、(*4)北海道新聞「<いしぶみ>雪まつり発祥の碑 産声をあげて60周年」(平成7年2月10日朝刊樽Bp25)、(*5) 記念事業協賛会「北手宮小学校創立四十周年記念誌」(昭和45年10月15日発行p45)、(*6)小樽市立北手宮尋常小学校『雪まつりと教育』(昭和13年2月発行)、第50回さっぽろ雪まつり実行委員会『さっぽろ雪まつり50年<記録・資料編>』( 平成11年2月発行) 、札幌市教育委員会編『さっぽろ文庫47「雪まつり」』 (昭和63年12月)、(*7)城に掲げる紅白の大玉を、雪玉によって壊し勝敗を決する競技。女子が行っていた。
【協力】小樽水産加工業協同組合専務理事 田宮昌明様

大通12丁目 布袋さま雪像

今回、制作に携わるのは「小樽市立手宮中央小学校雪まつり保存会 with 小樽雪あかりの路実行委員会」です。

2016年に北手宮、手宮、手宮西及び色内(校区の一部)各小学校が手宮中央小学校に統合され、北手宮小学校で開かれていた雪像づくりは手宮中央小学校へと引き継がれました。2019年2月2日、3日の二日間「手宮中央小学校の雪まつり保存会」と「小樽雪あかりの路実行委員会」のメンバー、延べ20名が制作します。

【写真】デザインと粘土細工(提供:小樽市立手宮中央小学校雪まつり保存会 with 小樽雪あかりの路実行委員会提供)

場所:大通会場12丁目

~制作準備~

2018年12月21日に保存会の会員が集まり、図面や粘土模型をもとに「布袋さま雪像」の制作工程などを話し合いました。2019年2月2日、3日の二日間、大通12丁目で「小樽市立手宮中央小学校雪まつり保存会 with 小樽雪あかりの路実行委員会」が「布袋さま雪像」を作ります

【写真】布袋さま雪像図面(加工)(提供:小樽市立手宮中央小学校雪まつり保存会 with 小樽雪あかりの路実行委員会提供)

~制作1日目 (2019年2月2日)

【写真】制作前は四角い雪の塊

天気は晴れ。気温-6度の中、午前10時過ぎにメンバーが集合します。開始するにあたり保存会の高橋さんが「周りに声がけし、安全に配慮しながら進めて生きたい 」 と挨拶し、大まかな形作りについて説明した後、作業が開始されました。
参加者の年齢は30代~80代後半。 四角い雪の塊は大胆に削り出され形作られます。
昭和14年から雪像作りに参加している保存会の山吹さんは「小樽では子どもたちが隊列を組み地面の雪を踏み固め、それを切り出して雪のブロックを積み重ねていくんだ。戦時中は戦車の雪像を作った。」と話します。
切り出した雪の塊は積み上げられ、布袋さまの頭の部分を形作っていきます。

【写真】製作中の様子

まず顔の造作に入ります。
目、鼻、口、そして全体のバランスに注意し、修正を重ねながら顔全体を整えていきます。
作業も順調に進み、布袋さまの顔の表情が浮かび上がってきました。

【写真】段々と布袋さまの輪郭が見えてきました。

午後5時頃に1日目の制作を終了し、翌日に備えます。

~制作2日目 (2019年2月3日)

朝は快晴。今日は9名のメンバーが制作に参加します。昼ごろは気温もプラスです。
顔の形は概ね決まり、布袋さまのお腹や袈裟などを制作していきます。優しくお腹をなでがら形を整えていく一方、削る部分は大胆に削っていきます。
メンバーの高橋さんは「この先は、見る人の視線に合わせて、布袋さまの姿がきちんと見えるようにするのと、左右のバランスの調整が難しい。上と下の意思の疎通が大切」と話します。
粘土模型を見ながら全体のバランスを確認し、それを上部のメンバーに伝え修正していく。そのような地道な調整が続きます。

【写真】滑らかな曲線は手で作り出します。
【写真】下から見たときに布袋さまがきちんと見えるよう、盛り方やバランスを上に伝え修正を加えます。

また、後半からは保存会の子どもたちも最終仕上げに参加し、午後5時頃、布袋さま雪像が完成しました。

【写真】最終仕上げには保存会の子どもたちも参加
【写真】完成した「布袋さま雪像」

第70回さっぽろ雪まつり期間中、大通会場12丁目「市民の広場」で皆様をお待ちしています。