ボランティアサークル「手と手」  

さっぽろ雪まつりでは、期間中多くのボランティアの方が活躍しています。今回は車いすでの雪まつり会場見学を強力にサポートするボランティアの方にお話を伺ってみました。

車椅子画像 砂浜用車椅子
この車椅子、今年の雪まつりも大活躍です。   こちらは、砂浜用車椅子ですが、雪の上でも大丈夫です。

■まずはじめにボランティアハウスについて教えてください。
福祉ボランティアハウスでは、主としてご高齢の方や身体の不自由な方に、雪道で車椅子を押す介助をしながら、楽しく一緒に雪まつり見学していただけます。
ボランティアの時間は9〜21時までです。 予約が多いのですが、飛び込みの方にも対応できるように、6丁目のボランティアハウスで常時数名が待機しています。 また、希望により車椅子の貸し出しもしています。 あたたかい飲み物も用意しているので暖を取りに寄ってくださいね。
ずっと雪まつりに行きたいと思っていた方がホームページやTV等を見て、雪の上でも走れる車椅子があることを知って、ぜひ行ってみたい・見てみたいと、こられる方がいらっしゃいます。 道外はもちろん、海外の方も、短い時間から1日〜2日にかけて利用される方もいらっしゃいます。

■そんな「手と手」さんの設立の経緯はどのようなものでしたか?
はじめは高校生の赤十字クラブで、ごみ拾い等の色んなボランティアをしていたところから、平成2年に身体の不自由な方々に車椅子を貸し出したり、車椅子での介助をしたりする団体を立ち上げました。 ちゃんと運営事務局を始めたのはそれから5年くらい後なんです。それが「手と手」の始まりです。

■では、設立から人数はどのくらい増えていきましたか?
私が入った平成5年はメンバーは5人でした。今ではメンバーは65人。高校生から中高年の方まで幅広くいます。
「手と手」は少し特殊な部分があって、毎年雪まつり期間だけの期間ボランティアを募集しています。  当時も運営は5人しかいなくても、100人くらいの期間ボランティアさんがいました。今年は400人くらいの期間ボランティアさんがいます。

■現在は何台の車椅子を保有されていますか?
雪上用車椅子は7台あります。その他にも札幌市のほうから貸してもらい委託として貸し出しもしています。雪上用車椅子はスキーがついてるのが一番使いやすいですね。少し下から車輪が出ているので雪の上でも地下鉄など雪道ではないところも行けるんですよ。

キャタピラー式車椅子です。 前輪にスキーがついています。
こちらはキャタピラー式車椅子。
意外となんなく動きました。
  前輪にスキーを付けたタイプです。

■車椅子を扱うにあたって、どんな訓練をされているのですか?
期間ボランティアさんには、必ず車椅子介助方法の研修会を受けてもらってるんです。
内容は車椅子の部位の説明、たたみ方、開き方から始まり、簡単な介助方法、車椅子からイスへの移り方(1人または2人で行う方法)、浅く座っているとつらいので、深く腰掛けるようにする方法、 エレベーターや地下鉄の乗り方、降り方、段差を超える方法、スロープののぼり、くだりなどの方法を室内で練習するんです。午後からは、実際に地下鉄に乗って街に出て実習をします。
雪道だけじゃなく展示ブロックやレンガ道とかがけっこうゆれるんです。そういう乗り心地も実際に乗ってもらって勉強してもらっています。

■一台の車椅子を動かすのに、何人のボランティアさんがつくのですか?
基本的に1人の利用者さんに対してボランティアは3人付きます。雪の上を押すのはとても大変なんですよ。それから、初心者ばかりではなく経験者が必ず入ることや、利用者さんとボランティアさんの年代や性別に考慮して構成しています。
ボランティアと言っても、介助そのものをするために募集しているわけではなく、介助をしながら雪まつりを楽しんでくれる人を募集してますので、一緒に楽しめる組み合わせを考えて、一人で見学することが困難な方など、どなたの介助でもさせていただいています。

■ボランティアさんの中で長い方はどれぐらい参加をされていらっしゃるのでしょうか?
最長で10年連続されている人がいます。赤平とか北見・登別等から泊りがけでボランティアに来てくれる人もたくさんいます。  ボランティアさんの半分くらいは、リピーターさんですね。魅力・やりがいがありますからね。  利用者さんも年々増加しています。そのなかで、違う人と作業をして、交流をすることにより違う発見が出来る楽しみがありますね。  毎年毎年違う方と出かけて、毎年毎年違う発見だったりとかもあるし、色々な交流の幅がすごい広がります。  また来年も行こうという感じで今にいたっています。

■どんなときにやりがいを感じましたか?
道外の方が来られて利用されたんですが、とても喜んで帰っていかれて、そして翌年も来られた際にまた私が同じ方につけることになったんです。また2年目も来てくれたってことは、去年やったことが少しでもこの方たちの思い出に残っていてくださったのかなって思ったら、やっててよかったなぁと思いました。  
無理すると続かないから、私以外に続いてくれる人もいるし、その前の世代の人たちもいて、その人たちはもう結婚して子供が出来て、ちょっと参加できなくなってる人たちがいたけど、子供が大きくなったからまた来ますという人もいたりする。その続ける間って言うか、伝えるのが私の役目だと思います。
始めて来た人は、雪の中は初めてだけど、そこで一回来たから、今度はどこでもいけるようになったりするし、今度は夏に来たりするし、雪の上行けるならどこでも行けると思うし、きっかけというか凄くそれはその人たちの人生を変えるぐらいのことを雪まつりっていうのはやっているんだなって思ったんです。

■何か気をつけていることは?
情報をきちんと伝えるということにすごく気を使います。  このような介助をしていますというボランティアはたくさんあるんですが、やってることがわからない・ニーズがちゃんと伝わらないという場合があります。  こういう雪まつりと言う名前があるからこそ、発信できるものはたくさんありますし、雪まつりのボランティアだからこそ、いろんな人に、特に初めての人にも  参加してもらえますし、こういうのがあるって伝わることだからそれはすごく大事にしたいものですし、絶対やっていかなくてはいけないものだと思います。

■最後にメッセージをお願いします。
雪まつりで終わり。じゃなくって、それが全部スタートですよね。ボランティアさんも、来てくれる人もきっかけであってそこからスタートです。まずは自分でやってみる。絶対何か持って帰って、それはどんな仕事にも役に立つものです。ぜひ、雪まつりを楽しんでほしいです。  

理事・事務局長の浅野目さんです。 「手と手」の皆さんです。
今回お話を伺った、理事・事務局長の浅野目さんです。   取材に協力していただいた「手と手」の皆さんです。

取材協力:ボランティアサークル「手と手」

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